8月2日・3日に、大阪で日本数学教育学会の全国大会が行われました。
初日は、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)にて、開会式、講演会、シンポジウム、高等学校部会講演が行われました。
2日目は、校種によって会場が分けられ、研究発表会が行われました。
初日の講演会では、筑波大学の三谷先生が「折紙と数学とアートの世界」というテーマで講演されました。折紙の歴史的、数学的、デザイン的側面についてのお話があり、非常に興味深く、STEAM教育に関する内容にもつながるものでした。折紙ワークショップも楽しかったです。
高等学校部会の講演は、藤井良宜先生による「統計教育の視点からの高等学校数学への期待」でした。藤井先生のご講演ということもあり、広いホールも超満員で、座れない人が多数いました。私は早めに移動して2列目に座れていたのでよかったです。
講演の内容は、すぐに実践に生かせる話ばかりで、大変有意義でした。特に、統計分野の導入場面の提案が大変勉強になりました。新課程より始まった統計教育ですが、今年も数学Bを担当するので、指導歴3年目となります。また、来年は附属高校シンポジウムで統計分野の題材で提案授業をさせていただくことになるかもしれません(多くの参加をお待ちしています)。藤井先生のご講演で学んだことを生かして、教材研究に励みたいと思いました。
本題ですが、私は2日目の高等学校部会で研究発表をさせていただきました。
タイトルは「代数的思考を促す指導に関する予備的研究:高校生の持つ代数的思考能力の実態把握」です。理論的研究ですので、堅苦しく伝わるか心配でしたが、参加者の皆さんに興味を持っていただき、質疑応答でも多くのご意見をいただけました。助言者のお二人の先生からも改善点を示していただいたことに加え、牧下先生からは「面白く興味深い研究なので、ぜひ引き続き頑張ってほしい」とエールをいただき、大変嬉しく思いました。ただ、発表内容についてはまだまだ課題が残っており、予備的研究の予備的研究になってしまったような感覚で不完全燃焼感があります。精進します!
この2日間の学会を通じて、本当に多くの方々とお話し、つながることができました。私の尊敬する先輩方が何人も私の研究発表に参加してくださり、ご意見もいただきました。他にも、代数的思考に興味がある関東の先生から声をかけていただいたり、面識はなかったものの私を知ってくれていた後輩の先生も私の研究発表会に参加して声をかけてくれたり、本当に有意義な時間でした。
学会の良さは、同志とつながれることと、研究や教科指導のモチベーションが上がることだと思っています。その点で言えば、この上ない最高の2日間でした。
追伸1.
このホームページを認知してくださっている方が何人かいらっしゃいました。備忘録的な側面が強いので、誰かのためになっているかわかりませんが、もう少し更新を頑張ります!
追伸2.
初日の夜は梅田でお好み焼きを、2日目の夜は難波の自由軒で名物カレーを食べました。とても美味しかったです!たこ焼きも食べたくて道頓堀に行きましたが、今はたこ焼き8個入りで1000円近くもするのですね。インバウンド向けでしょうか。厳しいです...。
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