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第60回 全国数学教育学会 Day.1 @奈良

6月22日(土)および23日(日)の2日間、奈良教育大学で開催された第60回全国数学教育学会に参加してきました。



本記事では、Day1についてまとめます。

Day1では、6つの研究発表を拝聴しました。


どの研究発表も非常に興味深かったのですが、特に「中心極限定理の認識変化」に関する統計分野の発表は、統計教育に悩む私にとって非常に学びの多いものでした。この発表は、大学の研究者ではなく、私と同じ附属中・高等学校の現場の先生によるものであったため、授業実践と研究活動の両面で刺激を受けました。


探究型学習支援システムの構築に関する研究発表では、「探究」という概念の捉え方について質疑応答がありました。Day2のシンポジウムでも同様の質問があり、探究が非常に広義に捉えられている現状があることが分かりました。私自身、「探究」とは何かの答えを明確に持っておく必要性を感じました。


また、STEAM教育に関する発表もありました。教科横断的とは何か、STEAM教育の要件は何であるかなど、自分が深めるべき課題が明確になりました。兵庫教育大学の濱中教授の「いかにしてSTEAM教育となりうるか」についてのコメントは非常に勉強になりました。


結び目理論に関する教材開発についても発表がありました。かつて私もこのテーマを考えたことがありました。一般的には不変量に関する話に持っていくのが定番の結び目理論の授業案なのかなと思っておりましたが、違った切り口での実践案であったため印象的でした。しかし、まだ議論すべき点が多々あるように感じました。


研究発表会後の全体会・総会では、次回学会の開催地が「関東学院大学」であることが発表されました。東京にあるものだとてっきり思っていたので、横浜と知り少し驚きました。私が初めて数学教育の学会に参加したのは、2017年6月に横浜国立大学で行われた日本数学教育学会の春期大会でした。また、研究関係で横浜に行けることに嬉しく思います。非常に楽しみです!



Day1は12:00から受付が始まりましたので、朝早くに奈良に到着し、開門したばかりの法隆寺と昼前に東大寺を訪れました。奈良には幼い頃から何度も訪れていますが、いつ訪れても趣深く、心が落ち着く街並みですね。




Day1については以上です。Day2の模様は次のブログで!

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