12月14日(日)、全国数学教育学会のDay 2に参加しました。
前夜は東京駅で遅くまで飲んでいたため、朝食バイキングが大好きな私も、さすがに食欲が湧かず、ほとんど手をつけられませんでした。
2日目の朝は、金沢八景駅から少し遠回りして、平潟湾沿いの「平潟湾プロムナード」を通って大学へ向かいました。この道は景色が素晴らしく、ご高齢の方が釣りをしていたり、家族連れが散歩を楽しんでいたりする光景が印象的でした。その中で、スーツ姿でスーツケースを引く自分が少し場違いにも感じましたが、どこかノスタルジックな気持ちになりました。夕方にも同じ道を通りましたが、夕暮れ時の風景はさらに感動的でした。
会場に到着すると、Day 2では8つの研究発表と広島大学の小山先生による全体講演が行われました。特に印象に残ったのは、私が大尊敬する現場の先生による2つの発表です。1つ目は実験的研究の再現性に関する内容で、新しい視点を学ぶことができました。ただ、実践に落とし込む難しさも感じました。2つ目は、教師の研究力向上に関するセルフスタディの発表で、私自身の附属高校での取り組みにも通じる内容でした。組織として研究力を高める難しさや、そもそも現場の教員にとって研究が必要なのかという議論を考えさせられる貴重な時間でした。
また、「社会批判的オープンエンドな問題」に関する研究も興味深かったです。このテーマは以前から関心がありましたが、教材開発の難しさを改めて実感しました。どうすれば実践で活用できる教材が開発できるのか、課題は山積みだと感じました。
全体講演では、小山先生が数学教育学に起こした波紋についてお話しされました。小山先生の理論と言えば個人的には理解プロセスモデルで、院生時代に学んだことが懐かしく思いました。内容の濃さに90分があっという間に感じられる講演でした。この講演を聴いて、自分も研究活動をもっと頑張らなければと強く思いました。
夕方、平潟湾プロムナードを歩きながら駅へ向かい、1日目に「浜虎」で感動的なラーメンを味わったものの、横浜に来たからにはさすがに大好物な「家系ラーメン」が食べなくてはと思い、「鶴一家」というお店を訪れました。これがまた最高で、大満足の締めくくりとなりました。
今回の学会参加を通じて、研究活動へのモチベーションがさらに高まりました。特に全国数学教育学会は、自分の研究を見つめ直す良いきっかけをいつも与えてくれます。これからも努力を重ね、研究と実践の両面で成長していきたいと改めて思いました。
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