遅くなりましたが、7月9日(月)に第2回目の附属高校授業研究会を開催しました。
この研究会は、私が授業を行い意見交換を行う場です。参加者は大学の先生や同僚教員、大学院生、将来数学教員を志す学生です。月に1回程度の開催を目指しています。授業自体は私が単独で計画していますが、授業後の検討会には十分な時間を取り、非常に学びの多いものとなっています。
本授業の内容は、高校2年生の数学Bで「特性方程式を用いる漸化式の解法」についてでした。多くの学校では、特性方程式の本質的な意味を示さず、解法をただ暗記させる指導が行われていると感じています。実際、私自身も高校生の頃にそのように教えられました。そこで本時の目標としては、「生徒自らが特性方程式を用いた漸化式の解法を構成すること」の1点でした。
そこで本授業の活動は、漸化式から導かれる各項の値から数列の特徴を考えさせ、ある定数を加減することで数列全体を変位させ、等比数列を見つけ出すことでした。しかし、「ある定数」の見つけ方に生徒たちが苦戦し、次の授業に持ち越すこととなってしまいました。
授業検討会では、漸化式を既に学んだ簡単な漸化式に「帰着」させる指導法についてご指導いただきました。教科書には漸化式のパターンはあまり多く扱われていませんが、入試問題としてよく出てくるような難しい漸化式を指導する際には、この「帰着」させるアプローチをいつも強調しています。「この漸化式はどんな数列かよくわからないけれど、今まで学習した漸化式の形に変形できないかな?」といった既有知識に結び付けるアプローチが重要だと反省しました。
やはい今回も非常に学びの多い研究会となりました。
この日は第3回附属高校授業研究会も行いました。その内容については次のブログでお伝えしますので、ぜひご覧ください。
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